6次産業化中央サポートセンター

岩井宏文(いわいひろふみ)

(株)GB産業化設計 代表取締役

居住地

北海道

職業

コンサルタント

実績のある分野

野菜 果樹 酪農

支援可能分野

新商品企画 (例)商品コンセプト⽴案、価格・販路・広告戦略⽴案
経営改善 (例)事業再⽣、戦略策定等
他事業者とのネットワーク (例)連携先開拓等
資金調達 (農林漁業成⻑産業化ファンドや⽇本政策⾦融公庫の融資を 含む)

私が貢献できること

どのような事業でも、商品の売上想定とその確かさが何よりも重要である。
このために必要な商品は、主体となる農業者や中小企業者がどのような状況、文脈のなかで打ち出されようとしているかをともに話し合い気付きを与えることが必要である。
すなわち、事業が目指す大きさを間違えず、希望される商品や製造工程、製造量の仮説を組み、ブランディングの方向性や、資金調達に耐えうる事業計画のあり方、信頼を得られる組織運営体制づくりなど、必要な支援リソースを整えることが私自身に貢献できることだと思う。
そして何よりも重要な「出口」に関しては、企画段階から関係のありそうな小売、メーカー、商社等に話しかけ、メリットを感じる事業者を探り、ニーズを引き出しながら、着実な需要創造につなげることが重要である。

■ 得意分野の実務経験・支援実績の概要・成果

年月日 地域 農林水産物 専門分野 概要・成果
2014年- 北海道 西洋わさび 他事業者とのネットワーク、法人化・会社設立、販路構築 西洋わさびの国内生産量の多くのシェアを誇る企業の生産地での生産量の減少を受けて、2014年に他地域の企業と新会社を設立させその地方で西洋わさびの生産量を、2021年には日本最大の産地にする。 また、契約外の新たな品種育成にも取り組み、十勝管内農協加工場、商社、メーカーと組み、加工ニーズの高い冷凍ダイスカットの試作・加工も実施、新たな販路構築も行った。私は、金印の課題把握から関わり、ダイヤモンド社の設立時より役員となり、事業化全般を担った。
2014年- 北海道 醸造用ぶどう 法人化・会社設立、雇用・人材育成、その他(事業承継) 北海道の醸造用ぶどう主産地である余市町の中でも最大面積を有する農業者が引退するにあたり、農地の引き受け希望企業として大手小売企業が受け皿となる農業生産法人を2014年に設立、農地の権利移転調整、利害関係者調整、ノウハウ継承等の事業化を担った。2015年には、ワイナリーの計画にあたり、農地転用調整、建築計画等を作成し、事業化の推進を行った。 私は、2014年のワイン関連事業から、発展形としての「北海道プロジェクト」の事業化契約が継続されており、現在は、食品製造工場等の計画が進行している。
2018年- 北海道積丹町 香草植物 農林水産物の加工技術 マーケティング戦略、新商品企画、商品設計、販路構築、広告・宣伝、ブランディング、通信販売 北海道積丹町(人口2,000人)で大規模耕作放棄地(90ha)の再生手法として、2018年に原料となるハーブ、樹木などの香草植物の栽培や原料化、蒸溜を一貫して行うクラフトジン(スピリッツ)蒸溜所を設立した。 本事業は、町の地方創生交付金調査から始まり、製造販売、組織、資金調達等の検討を経て、銀行及び道内農業者13名の出資を集め、(株)積丹スピリットを創業し、2020年4月に酒造免許を取得した。 私は、調査受託者としてのスタートであったが、事業の可能性に惹かれ、新会社の社長として現在に至る。 コロナ禍真っ只中からのスタートであったが、オンラインを中心に販売戦略を組み、年間売り上げ8千万円に向けて対策を実行中。
2020年- 北海道 玉ねぎ 他事業者とのネットワーク、法人化・会社設立 大企業において事業展開の象徴の一つとして2019年に始まった生産者との協業検討であったが、農業者の目的達成との折り合いをつけながら、出資比率や契約の調整、協業のルール化を目的とした「新たな生産事業モデル事業」(協働事業計画)への提案のコンサルティングを担当した。 本事業は、新興産地として玉ねぎの加工向けを目的として貯蔵、選果、次年度に剥き玉ねぎ、ソテー加工の加工場を建設予定で準備を行っている。 検討とともに膨らむ事業費試算に対し、事業収支に基づく限界投資額を堅持する役割を担っている。